マーケティングの種類の中に「インバウンドマーケティング」という物があって、これは顧客ベースのマーケティング思想である。従来の自主発信のマーケティングとは異なる、コンテキストを読んだマーケティング。UXを考えつつ、マーケティングする手法の一つとして選択肢に入れておきたい。詳しく調べてみた。
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■インバウンドマーケティングとは?
顧客側から自社のサービスに興味を持つような仕組みを作るマーケティングのこと。
■インバウンドマーケティングがなぜ重要になってきているか?
それは、情報過多の時代において、人々は選択的注意(selective attention)によって情報を選り好みしているから。
それに対応するには、選択肢としての魅力(selective attention)を準備する必要があり、それをなお適切なタイミングで顧客に提示できるようにならなければならない。
■インバウンドマーケティングをする際に気をつけるべき事
・受け手にとって「読む価値のない」、企業側の視点のメッセージを投下し続けることはやめる
・自社がコンタクトしたい顧客にとって「読む価値のある」「役に立つ」コンテンツを提供する
・CRMやマーケティングの自動化のためのツールは、企業側の視点ではなく、ユーザーの視点で利用すべきだ
・適切なタイミングとは、企業側にとってではなく受け手にとって適切なタイミングのことである
・従来の「情報を送り届ける」という発送から、情報を探しているときにその情報ニーズにあった情報を提示する
■インバウンドマーケティングメソドロジー
インバウンドマーケティングで行うおおよそのアクションは下記の通り。
※画像参照
(1)Attract:来訪者を惹き付ける
1.キーワード戦略を策定する
2.既存のサイトを見直す
①ページタイトル
②メタディスクリプション
③ページ内の見出し設定
④CSSの扱い
⑤画像と”Altテキスト”
⑥ドメイン情報
⑦MOZランク
⑧Googleのクロールタイミング
⑨URL構造
3.ブログを構築する
4.ソーシャルメディアを使う
(2)Convert:見込み客への転換
1.オファーの設計
2.Calls-to-Action
3.ランディングページ
(3)Close:顧客化する
1.相手にあったメッセージをパーソナルに
2.「ホットなタイミング」を見極める
(4)Delight:顧客をより喜ばせる
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ここまでざっくり。次回具体的な各施策について記述します。
(参照:「インバウンドマーケティング」高広伯彦 著)