コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値のあるコンテンツを提供することで、商品の関連分野に対する顧客の関心を高め、最終的に売り上げにつながる取り組みです。
今回はコンテンツマーケティングを成功させる5ステップについて。
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(1)ゴールの設定
ゴールは必ずしも1つではなく、コンテンツごとに意識する事が望ましいです。
下記はゴールの例。
1.ブランド認知度の向上
2.リード情報の獲得、リードナーチャリング
3.エンゲージメントの増加
4.既存顧客のロイヤリティを高める
5.オピニオンリーダーになる
(2)ペルソナ設計
想定する読者のペルソナを設計する。下記の手順で行う。
1.ペルソナの設計に必要な調査:インタビュー、アンケート、データ分析など
2.ペルソナの設計(顧客ターゲットの属性ごとに2~3つ設定する事が望ましい)
3.チームにペルソナを共有
(3)コンテンツ設計
購入ステージを下記3つに分けて、それぞれ必要なコンテンツを設計。
1.認知フェーズ:業界についての一般的なトレンド記事紹介、初心者向けのガイド、ハウツー動画、用語解説などが大事。
2.評価フェーズ:他社比較のためのコンテンツが必要。より専門性を高める必要がある。
3.購入フェーズ:購入を一押しするもの。
(4)エディトリアルカレンダーの作成と運用
コンテンツの公開をまとめたスケジュールの作成とそれを元に計画的に取り組むことが重要。
コンテンツ公開日
想定ペルソナ
制作担当者
公開場所
レビューの締め切り日
世間的に話題になるイベント
業界のイベント
商品のリリース日
これらをまとめて記載し、チームに共有できることが望ましい。1ヶ月、半年、年間と言った単位で計画を立てる事も重要。
(5)KPIの測定
ゴールの達成度合いを評価する。
各ゴールのKPIの例は下記。
1.ブランド認知度の向上
→読む価値があり、記憶に残り、シェアしたくなるようなコンテンツを制作できたかどうか。
「PV」「ソーシャルメディアのシェア数」「滞在時間」など
2.リード情報の獲得、リードナーチャリング
→価値のあるリード情報を獲得できたかどうか。
「獲得したリード情報の件数」「登録された内容が完全・正確であるか」「自社がターゲットとする顧客層とリード情報の登録者層との相違」「リード情報からどれだけ引き合いや売り上げがあがったか」など
3.エンゲージメントの増加
→コンテンツやソーシャルメディアが実際にユーザーとのエンゲージメントを深める事につながったかどうか。
「ソーシャルメディアでの読者との交流状況」「ソーシャルメディアやブログのコメント欄の書き込み」「自社のウェブサイトへの再訪問率」など
4.既存顧客のロイヤリティを高める
→リピーターとして、どれだけ継続的に商品を購入してくれているか、購入価格がどう変化しているか。関連商品や売れ行き上位の商品を買ってくれているか。
「ソーシャルメディア上の口コミ数とその内容」「商品レビューの数や評価」
5.オピニオンリーダーになる
→業界内外の企業や組織からの意見を求められる依頼の多寡。「メディアの取材による露出」、「イベントの講演依頼」など。
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(参照:「商品を売るな」宗像淳 著)